2018アイディタロッドレースを終えて
ウィローの自宅に戻り、数年越しの夢だったアイディタロッドレースを終えて、1週間色々とじっくり自問自答してみました。
「これから私は何を目標に生きて行くのか?」
「アイディタロッドレースが最後のレースで本当に良いのか?」
「もう辞めた方が良い、これ以上は資金的に無謀だ!アラスカに住んでいられなくなってしまう!」などと(笑)。
じっくりと考えた結果答えが見つかりました。
「もう1度アイディタロッドレースに挑戦します!」
もう1度私達のチームを応援してください!今回のレース以上にもっともっとたくさんの方々がネット上でレースに参加して頂き、私達チームのトラッカー(犬ぞりのGPS)を追いながらハラハラドキドキと楽しんで頂きたいと思っています。
2019アイディタロッドレースはTOP10を狙います。現在の犬達の実力、新たに若い犬達の合流、そしてトレーニング方法の改善と、冷静に考えても私自身も犬達も十分にTOP10を狙えるチーム力が有ると今までの経験からひしひしと感じています。
2018アイディタロッドレースでは、ベーリング海での8時間に及ぶ遭難アクシデントでタイムロスしたが67チーム中、23位に入れた。もし、タイムロスが無ければもっと上位に入れていたかもしれない。コースは山岳越えが多く、経験不足からか若い犬達は登り坂がメッポウ弱く、ベテランの犬達にかかる負担が大きかった。ダラダラと長い登り坂が続くとペダリングやポウリングで加勢する私の体力にも限界が来てしまいます。今回のレースで分かったチームのウィークポイント強化のため、若い犬達の登り坂強化、トレーニング距離の不足からかレース後半に急激にスピードが落ちてしまった事から、平均スピードを上げて距離を伸ばしてのトレーニング、このような分析をして行くと、段々と光が見えて来ると感じます。
私の原点は、若くして亡くなった友人でした。彼の「死」が私に教えてくれました。
自分が死ぬ寸前、「神様まだやり切れていない、あの時に戻して!」と命乞いはしたくない。後悔の無いようにたった一度の人生を一瞬一瞬、全力で生きて生き抜いて行くことの大切さを・・・。日本で築き上げて来た物を壊してアラスカへ来た自分、全てを犠牲にしてでも夢に向かって来たわけだから。だから、現在のアラスカの自宅を失ってでもレースに挑戦したいって思ってしまいます。そりゃ勿論怖いですよ~!住む家が無くなってしまうかもしれないなんて。今回のレース参戦で500万円以上の借金が残りました。次回はもっと膨大な金額に膨れあがるかもしれません。でも、もう一度犬達と走れるチャンスが有るとすればって思うと、前に進む事しか考えられません。2019アイディタロッドレースのエントリー受付は、6月下旬で、11月中旬が最終締め切りとなります。それまでに、参戦出来るか否かを判断しなければなりません。
5月に日本へ戻りスポンサーとして支援していただけそうな企業や団体、個人の方々へ支援のお願い回りをして来ました。諦めない限り夢への挑戦は終わらない。その思いで再び頑張ろうと思っています。
怪我も多く正直心が折れかけた事もありました。再び肉体改造で鍛え直します。「筋肉は心も強くする!」私は獣になります、霊長類最強ゴリラのように(笑)。
これが私が出した結論です。応援よろしくお願い致します。